昆虫(こんちゅう)の種類(しゅるい)

問題2の答(こたえ)は、「いいえ」です。

 世界中(せかいじゅう)の昆虫の種数(しゅすう;種類(しゅるい)の数(かず)のこと)は、研究者(けんきゅうしゃ)によって、かんがえが違(ちが)います。

 作家の北杜夫(きた もりお)さんは、「どくとるマンボウ昆虫記(こんちゅうき)」という本の中で、60万種から70万種と書(か)いています。今でも、どんどん新しい種が発見(はっけん)されて名前(なまえ)が付(つ)けられています。今(いま)までに、種(しゅ)の名前が付けられた
昆虫はだいたい75万種(まんしゅ)とされています。また、地球上(ちきゅうじょう)に住(す)む昆虫は300万種はいると考(かんが)える研究者や、将来(しょうらい)は1000万種をこえそうだという研究者もいます。

 日本の昆虫は、これまでに3万種ぐらいがみつかり、名前が付けられていますが、これからも、まだまだ、みつかりそうです。また、外国(がいこく)から日本(にほん)に入ってくる外来(がいらい)昆虫もいます。日本にいる昆虫のうち、イネや野菜(やさい)などの農作物(のうさくもつ)や樹木(じゅもく)を食(た)べてしまう害虫(がいちゅう)は3千種ぐらいです。

 ある研究者が数(かぞ)えたところによると、
動物(どうぶつ)全体(ぜんたい)の種数は107万種で、そのうち、昆虫は75万種で70.1%を占(し)めています。つぎに多いのは、貝(かい)やイカ、タコの仲間の軟体動物(なんたいどうぶつ)の12万種(11.2%)です。魚の仲間は2万7千種(2.5%)ぐらいです。このように、昆虫の種類は、魚(さかな)よりも多く、動物全体の中で、ずいぶん多いことが分かります。

 昆虫は、それぞれが自分にあった環境(かんきょう)を住(す)みかとし、いろいろなところに住んでいます(しかし、海(うみ)にはほとんどいない)。また、餌(えさ)として、植物(しょくぶつ)、昆虫、動物(どうぶつ)やその死骸(しがい)など、それぞれ違(ちが)ったものを食べています。昆虫は住む環境(かんきょう)や食物(しょくもつ)に影響(えいきょう)されて、種が分(わ)かれてきたために、種数(しゅすう)がすごく多(おお)くなっています。


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